テニスショップADO菅原です。茨城県つくばみらい市からお越しの小学生女子テニスプレーヤーに足のカウンセリングとSUPERfeetカスタムインソールを作製させて頂きました。左下肢にトラブルが多く私のブログを拝見くださりご来店くださいました。足のカウンセリングの際には歩行評価を必ず行いますが足部は典型的な過剰回内、胸郭の動きが硬く回旋運動がほとんどみられませんでした。そのため歩幅が減少して足をズリズリ引きずるような歩行になっていました
胸郭は足部同様複数の骨が密集している場所になります。上肢の動きがリズムカルに動くためや胸郭が柔軟に動きたわんでくれることにより衝撃緩衝しつつエネルギーを取り込みながら全身へ伝える役割があります。足、膝、股関節、腰などのトラブルでお越し頂く方はほぼ胸郭がガチガチと言ってもいいでしょう。
原因はいくつかありますが一つ目は日本のスポーツ指導の中で姿勢が良いことがパワーマンスが優れていると事とされています。
●上下動するな
●左右に揺れるな
●軸をブラすな
●前傾姿勢をつくれ
●骨盤はこの角度
●姿勢を良くしろ
テニスでもこのようなワードが指導の現場で良く使われます。これらは体幹や骨盤などの位置や姿勢を規定する運動になり動きたい身体をわざわざ止める運動を強いられスイッチを切ることができない筋活動をずっと行っている事になります。
そしてここ1年感じる事ですがコロナウイルスによる日常的にマスクをしている事も少なからず影響している思います。以前のブログ『呼吸と転倒の関係』でも書きましたが胸郭の大きな役割が『呼吸』です。実は肺には筋肉がないので心臓みたいに自ら動くことができません。横隔膜や肋骨間の筋肉の働きによって胸腔自体を広げることにより呼吸をしてます。日常的にマスクをしている事は浅い呼吸になりますので胸郭をたくさん動かさなくなるので関節も少ししか動かず、筋の伸張も少なくなり動きの小さくなった胸郭になり動きにくい状態になる可能性が考えられます。体性感覚、視覚、前庭感覚など感覚機能にもかなり悪い影響があるでしょうね。
本日のお客様も胸郭がガチガチの状態でしたのでインソール作製と一緒に胸郭の動きをよくするエクササイズと感覚系を整えるエクササイズを行って頂きました。そして大事なのは日常です。今の身体的な問題は生活習慣がつくっていると言っても過言ではありません。私が関わるお時間は皆様にとってほんの数時間ですので歩行感覚、日常的にできるセルフメンテナンスとエクササイズを必ずお伝えさせて頂いております。
足の本当の知識を持った大人達がいれば子供達のスポーツ障害は劇的に減ると思います。