本来の足の動き

何百万年もかけて手に入れた2足走歩行


私達人間の身体、全身には基本的に206個の骨があります。(大人)。そして足は片足で26個(種子骨入れると28個)つまり両足で52個(56個)で全身の骨の約1/4が足に集中しています。人間は地球上で効率的に動き生き抜く為に直立2足走歩行を何百万年もかけて手に入れ足の骨が発達&進化したと思われます。


DNAが98%同じと言われているチンパンジーなど猿の足は木や物を掴めるようになっていますが足裏のアーチもありません。靭帯や腱でしっかり固定され、足裏アーチが形成されているのは人間だけです!!普段から歩いたり走ったりと、何気なく行っている2足走歩行は実はとてつもない事をやっています。また、この「足」には知られざる大切な機能があることをご存じでしょうか。 靴を履いているため、足の動きを普段見ることができませんが、実は大切な仕事をしているのです。

正しい足の動き『硬い足』と『柔らかい足』

体重がかかったり、空中に足が持ち上がった時には体重がかからない状態と足骨格の動き、大きさは常に変化しています。足が地面から浮いている時、加重がないため踵(かかと)周りの骨格は本来あるべき位置にあり、「足」の細かい骨がしっかりと組み合うことで土踏まずができます。その時、踵(かかと) 周りから爪先までの足幅は細く、長さも短くなっています。

土踏まず(アーチ)が変化する仕組みは・・?内側アーチは下腿(すね)が内旋(膝を内側に回すように)することで踵(かかと) 周りの骨格が内側に倒れることで、土踏まずが下がりかかと周りから前方の指先にかけて足幅が広がっていきます。これは足のたわみを利用し着地の衝撃を吸収したり、凸凹な地面でも安定する為に接地面積を大きくしているのです。柔軟な特徴をもつため、これを「柔らかい足」と呼んでいます。

※個人差はありますが、土踏まずの高さは踵(かかと)周りの骨格の動きによって変化します。

もう一つの足は下腿(すね)が外旋(膝を外側に回すように)することで踵(かかと)踵(かかと)周りの骨格は起き上がり、踵(かかと)周辺より前方にある小さな足の骨はパズルのピースを合わせたようにしっかりと組み合っていき、土踏まずが高くなります。倒れていた踵(かかと) 周りの骨格が起き上がることで、土踏まずが高くなる。「足」の接地面積が小さくなり、また28個の足の骨がしっかりと組み合う事で、効率よく力を伝えることができます。これを『硬い足』と呼んでいます。

いずれも私たちが本来持っている「足」の役割であり、歩いている時にも発揮している大切な機能です。

ロッカー機能〜転がる足〜

接地さえすれば前に進むようにできているロッカー機能は、効率的な歩行を成立させるために主に受動的な運動の中で推進する力を生み出していきます。その最たるものがヒールロッカーです。カカトの「丸み」は、ボールを床に落とした時と同じように、「転がる力」を自動的に生み出します。接地するだけで、生み出される推進力こそが人間の歩行の基点となる重要なポイントだといえるでしょう。

多くの現代人を悩ます足の問題~オーバープロネーション~

多くの人が本来の「足」の動きができない

足の本来の動きー柔らかい足と硬い足

歩いているとき、踵(かかと)周りの28個の骨は、お互いに広がったり組み合ったりすることで、地面に対する衝撃を緩和したり、地面に力を伝えたりしています。
これが、足の本来の動きと役割です。

①着地する時・・・「柔らかい」足になり地面の衝撃を吸収する
踵(かかと)周りの骨格が内側に倒れる(=土踏まずが下がった状態になる)

28個の「足」の骨が広がりたわんでいき、「足」の接地面積が大きくなる(「柔らかい」足)

着地の衝撃を吸収することができる

②蹴りだす時・・・「硬い」足になり地面に効率よく力を伝える
倒れていた踵(かかと)周りの骨が起き上がる(=土踏まずが上がった状態になる)

「足」の接地面積が小さくなり、28個の足の骨格がしっかりと組み合う(「硬い」足)

効率よく力を伝えることができる

多くの人は、足本来の役割を使いこなすことができません。

しかし、踵(かかと)周りの骨が動きすぎて崩れてしまい、土踏まずが下がったままの状態となる人は多くいます。このような人の足をオーバープロネーションした足(過剰回内した足)といいます。

歩行中(足の裏全体が着地してから、地面から離れるまでの動き)、ずっと土踏まずが下がったままの人は、効率よく地面に力を伝えることができません。その状態でも歩くことはできますが、それは本来使う必要のない筋肉などを駆使することでカバーしているためです。体の他の部分が足の動きを補うことはすばらしいことですが、それが長期にわたると、体に負担が増えていき、結果、「足」だけではなく足首、膝、股関節、腰などに影響が出る場合があります。

オーバープロネーション(過剰回内)

オーバープロネーションとは?

カカト周りの関節が過剰に動きすぎている状態です。※足部の過剰回内足のアーチ構造を崩し、同時にスネの正しい角度や向きをいびつに変化させてしまいます。土台である足の骨格の崩れは、膝や腰をはじめ体全体にも悪影響を及ぼし、スポーツにおけるパフォーマンスの維持を妨げ、怪我や疲れを誘発します。

オーバープロネーションが主な要因の症状

当店にはFHA(一般社団法人 足と靴と健康協議会)認定シューフィッターが常駐しており、スポーツシューズ、一般靴、足のお悩みを丁寧にカウンセリングいたします。
インソールを変えるだけで、足の健康を取り戻すことができます。

脅威の中敷!SUPERfeet(スーパーフィート)

シューフィッターによる足と靴のカウンセリング