テニスショツプADO菅原です。小学生ソフトテニスプレーヤーに足のカウンセリングとSUPERfeetをフィッティングさせて頂きました。練習後に踵に痛みがあり最近酷くなってきたという事でご相談頂きました。予想はしておりましたが足の骨格配列がグシャッと潰れた足、典型的な過剰回内の状態でした。

そして現在お使い頂いているインソールにも問題がありました。『立方骨を下方から支える』というコンセプトのインソールです。

赤で囲った骨が『立方骨』↓ ↓ ↓

この立方骨と踵骨(踵の骨)でこうせいされているのが距立方関節です。関節面の作りがしっかり噛み合いロックしやすい構造になっています。外側部のアーチの頂点に位置する立方骨を下方から支えることで安定させると言うコンセプトですが、過剰回内でかかと周りの関節群が崩れることで、本来アーチ状の空間を作るはずの土踏まず部分が著しく低下し、足の裏や指の間が平らに近い状態になってしまっている足を外側から持ち上げてしまいますので回内(距骨下関節の運動用語)方向への動きがより強く働いてしまうのでより踵付近の関節たちが崩れることで更にグシャッと潰れた足になってしまいます。

アーチ構造は、上からの重力により下方向に加重が加わります。下からは、反力により上方向に力が加わります。それらの力により、それぞれのパーツに圧縮力が加わり、強度の高い構造のアーチを作っています。

構造上のアーチと人間の足のアーチ構造の最大の違いは、土台が動くので、アーチの頂点に負荷がかかりやすいということです。アーチの頂点に負荷がかかると。。。アーチの上側には圧縮力、下側には引張力が働きます。つまり、人の足のアーチには常に引張力が作用していることになります。常に引張力が作用するというのは、常に足裏の組織に力を求めていることになると思います。また、土台には水平方向への力が作用します。土台が止まらないとアーチ構造が破綻してしまいます。この土台を止める役割を足底腱膜が担っています。

過剰回内は骨と骨の結束が緩み構造的に不安定な状態です。アーチ構造は上からの衝撃には強いのですが、下からの突き上げには弱い構造になっていますので崩れた足にさらに立方骨を下から突き上げてしまうということは足の土台をさらに崩し、常に引張力のかかった状態である足に、さらに負担をかけているということになります。

●脛外旋→足部回外(距骨下関節の運動用語)→横足根関節ロック→足部アーチができる(強固で頑丈な足骨格)
●脛内旋→足部回内(距骨下関節の運動用語)→横足根関節アンロック→足部アーチが潰れる(軟弱で柔軟性のある足骨格)
足部が適正に動くためにはこの仕組みや動きが担保されている必要があります。この動きを担保した唯一のインソールがSUPERfeetになります。

本日のお客様もシューズとサイズを見直しSUPERfeetをご使用いただきながら経過観察をさせて頂きます。