テニスショップアド菅原です。足のカウンセリングをさせて頂くお客様は様々な『痛み』に悩まされています。『痛い』とは神経に痛みの電気が流れて脳が認知する仕組みです。それを繰り返すことで、痛みは強い電気信号の道を作り、脳が感知しやすくなります。神経は脳などの中枢とを電気信号でやり取りしていますので、神経の問題により痛みや力が入らない、しびれるなどの症状が出現します。時々の痛みが、定期的に続くと慢性痛という、いつもなんとなく痛いという状態になります。

その痛みを抑制するのに大事な脳内物質が『セロトニン』になります。セロトニンの代表的な役割をいくつか紹介します。
1、ストレスへの関与
内外環境からのストレス刺激に対して、不安などの反応を伝える神経伝達物質ノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。
2、自律神経への影響
睡眠から目覚める際に、休む役割の副交感神経から活動の交感神経に活動が切り替わります。その交感神経への切り替わりに『セロトニン』が重要な役割を果たします。朝調子が上がらない方は、セロトニンの作用にも関係しています。
3、筋肉の運動にも関与
姿勢を保持する筋肉に対して『セロトニン』が関与しています。運動ニューロンという神経の働きとセロトニンがしっかり働いているときには、筋肉の活動がより促通されるんです。
4、痛みを抑制する
『セロトニン』は脳からでる、鎮痛剤の役割を果たします。あなたの体がもつ、痛みをコントロールする大切な存在です。セロトニンの分泌が少ないと、痛みに過剰に反応しやすくなります。

では、セロトニンはどうやって活性化されるのでしょうか?セロトニンは、生体のもつ基本的なリズム性の運動と太陽光の刺激によって活性化されます。最も基本的なリズム運動としては『リズミカルな歩行』『呼吸』『咀嚼』『呼吸』などがあります。人の歩行は1、2のリズム運動です。人が地面に立っていたり歩いたりするときは地面や床から反力情報が足の裏から入ってきます。反力情報は足裏にあるレセプター(受容器)のよって中枢神経に伝わり筋肉に対して動けと脳が指令をだします。

足裏のセンサーが特に多い場所がかかとになります。左右交互に『トントン』とリズムカルな刺激がかかとに入ると痛みを抑えるセロトニンがさらに高まります。ただ柔らかいインソールやフニャフニャした靴を履くと歩くたび『グニャ』という感覚が足裏に伝わりますのでセロトニンの分泌が抑制される可能性があるので注意が必要です。

また、太陽光の刺激が光の中でも最も効率よく活性化されます。カーテンを開けて部屋に太陽の光を取り込む時間を作る事や、起床時には太陽の光を浴びる事も効果的です。

近年、セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。痛みを感じにくい身体、やるきや幸福感につながる幸せホルモン『セロトニン』。足のカウンセリングをさせて頂いたお客様には『セロトニン』を分泌しやすくする簡単なエクササイズもお伝えしていますのでみんなで元気になりましょう!!