テニスショップADO菅原です。中学生女子ソフトテニスプレーヤーに足のカウンセリングとSUPERfeetをフィッティングさせて頂きました。
現代人は昔の人に比べて足の指を使わないような生活になっている。だから足の指が弱くなって様々な障害が出ている。だから足の指を鍛えた方が良いという事で足指トレーニングなどの情報が溢れていますが、これは大きな誤解です。
本来の足部の機能が働かずに『むしろ現代人の足指は酷使しすぎです。』お子様が履いているシューズの中敷をみて拇指球のところだけが集中してすれているまたは穴が空いている人は要注意です。
『拇指球でしっかり蹴り出せ!』『拇指球で乗って構えろ!』というように力を込めたり、蹴り出したりというような『拇指球を頑張って使う』表現でスポーツの指導を受けた方も多いと思います。拇指球がいけないわけではなく、最初から拇指球に力を入れすぎるような使い方に問題があります。
『拇指球を使う』という言語イメージが入ってきた時に多くの人は膝を内側に入れて拇指球に体重を乗せようとします。これはBLOGで何度もお伝えしていますが脚と足部は密接に関わっていて膝を内側に入れるということは脛も同時に内旋します。脛が内旋すると踵(かかと) 周りの骨格が内側に倒れることで、土踏まずが下がりかかと周りから前方の指先にかけて足幅が広がっていきます。この状態の足は骨格構造が緩んだ状態になりますので蹴り出しには向かない足になります。テニスでもラケットにパワーが伝わりにくい足の状態です。
扁平足や外反母趾、膝痛、股関節痛、腰痛などの原因は踵(かかと)周りの骨が動きすぎて崩れてしまった状態ですので拇指球を酷使することはこれらの症状を助長させてしまう可能性があります。
ソフトテニス小、中学生に関わらせて頂くことが大変多いのですがヒヤリングをして行く中でまだまだ『拇指球を使う』という指導をされている方が多くいらっしゃいます。足の本当の知識を持った大人達がいれば子供達のスポーツ障害は劇的に減ると思います。