テニスショップアド菅原です。外反母趾でお悩みの女性に足のカウンセリングとSUPERfeetカスタムインソールを作製させて頂きました。『外反母趾』は女性の4人に1人が悩んでいると言われていますが。関節の痛み、神経の痛み、足裏全体の痛みなど症状は様々ですが痛みなどは特にないという方もいらっしゃいます。


外反母趾の親指の付け根の出っ張りの正体は足の甲を構成する細長い骨(中足骨)と、親指の骨とをつなぐ関節部分が、体の外側に飛び出してしまったものになります。外反母趾になると、曲がってしまった親指が気になりますので曲がった指を何とか真っすぐしたり、テーピングなどで横からしめたりします。

でもこれらの方法は変形した現状の形を整える事で発生した原因に対しての対策ではありません。間違った対処方でも一時的に痛みが改善したり無くなったりしますが痛みがない事が解決ではないのです。痛み止めの注射を打つのと同じです。

外反母趾そもそもの原因が、 指の付け根の骨よりもさらに後ろにある踵(かかと)周りの骨格が崩れてしまうこと(オーバープロネーション)にあります。踵(かかと)周りの骨格の崩れはつま先側の骨格を必要以上に広げ、それに伴い親指の付け根の骨も大きく広がるように動いてしまいます。ですので指の付け根の骨(中足骨)をテーピングなどで内側から締めて中足骨を絞って固定しても何の解決にもなりません。さらに中足骨を絞って固定することは動きを制限させる事になりますので足の機能はさらに低下してしまいます。

足部は下腿(すね)が内旋(膝を内側に回すように)することで踵(かかと) 周りの骨格が内側に倒れることで、土踏まずが下がりかかと周りから前方の指先にかけて足幅が広がっていきます。これは足のたわみを利用し着地の衝撃を吸収したり、凸凹な地面でも安定する為に接地面積を大きくしているのです。柔軟な特徴をもつため、これを「柔らかい足」と呼んでいます。

外旋(膝を外側に回すように)することで踵(かかと)踵(かかと)周りの骨格は起き上がり、踵(かかと)周辺より前方にある小さな足の骨はパズルのピースを合わせたようにしっかりと組み合っていき、土踏まずが高くなります。倒れていた踵(かかと) 周りの骨格が起き上がることで、土踏まずが高くなる。「足」の接地面積が小さくなり、また28個の足の骨がしっかりと組み合う事で、効率よく力を伝えることができます。これを『硬い足』と呼んでいます。

足部のアーチ構造はこの仕組みでしか作ることはできません。下肢全体の骨格配列や運動と常にリンクし続ける仕組みになっています。外反母趾は足の機能が低下している状態ですので足本来の機能を取り戻すための仕組みが施されているアイテムが必要になります。

本日のお客様も外反母趾サポーター、テーピング、5本指ソックス、インソールなど『改善されると言われている事いろいろ試してみてみたけど・・・ダメな事していたんだから良くならないわよね』と。今かでも遅くはないので大丈夫ですよ!!

テニス用のシューズと普段履き用のシューズも見直して頂き経過観察をさせて頂きます。