テニスショップADO菅原です。バドミントン社会人プレーヤーに足のカウンセリングとSUPERfeetカスタムインソールを作製させて頂きました。ご自身もお分かりでしたが重度の扁平足、慢性的に左足に痛み、ふくらはぎが攣りやすいなどがあり他社製のオーダーインソールを作製しご使用でしたが改善しないということで私のブログをご覧頂きご来店くださいました。

ジャンプ系スポーツの商売道具といってもいい『床反力』ですが世の中では着地時などの衝撃が足や身体への負担になると悪者扱いされています。ですのでできるだけ衝撃を吸収させるようなシューズであったりインソールなどが多く販売されています。

でも床反力を吸収してしまうという事はせっかく地球からもらえるエネルギーを殺してしまう事になります。じゃあそのエネルギーをどこから出力しようとするかというと内力(筋力)になります。ジャンプスポーツの着地衝撃は体重の約8倍〜10倍とも言われています。体重が60kgの人であれば480kg〜600kgもの大きなエネルギーが利用できるという事になります。筋力だけでこの大きなエネルギーを生み出すのはまず不可能です。

柔らかくクッションがあり過ぎる靴やインソールは砂浜の上で動いているのと同じです。硬いボールを砂浜の上で弾ませても全く弾みませんよね。逆にアスファルトであれば高く弾みます。そしてボールも柔らかいボールよりも硬いボールの方がより弾みます。床反力を効率的に使えるからです。衝撃緩衝性についても柔らかいものより硬いものの方が緩衝性が高いです。だから世の中にある身体を守るものは全て硬いものですよね。クッションがあり過ぎる靴やインソールは床反力を効率的に使えなくなりますので使わなくてよい内力で身体を支えたり動かさなくてはなりませんので大変疲れますし怪我のリスクも高まる可能性がありますので注意が必要です。

今回のお客様も足部の機能が上手くいっていないところにお使いのインソールがさらに骨配列を崩す状況を過剰にさせておりました。オーダーインソールと言うととても聞こえがいいですがそこにはきちんとした足部バイオメカニクスの理論背景があるかということが重要です。

SUPERfeetをフィッティングしてシューズをお履き頂くと『おう!高く飛べそう!』『不思議こんなに硬いインソールなのに全然硬く感じないですね』