テニスショップADO菅原です。シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)でお悩みのお客様にSUPERfeetカスタムインソールを作製させて頂きました。多くのランナーの方にご来店頂いていますがこの症状で悩んでらっしゃる方大変多いです。「走る」時に、スネの内側に強い痛みを覚えるのが代表的な症状です。後脛骨筋腱という筋腱がスネの内側当たりで炎症を起こしている症状をシンスプリントといいます。

シンスプリント、腸脛靭帯炎、足底筋膜炎、膝蓋腱炎など多くのランナーが抱える下肢のトラブルは筋活動のトラブルになります。そもそも筋活動のトラブルは何故起きるのか?

筋肉の活動は、「収縮と弛緩」神経系からのメッセージによって、筋肉収縮が引き起こされます。電気で言うと収縮はONで弛緩OFFになります。そして障害は、このサイクルを逸脱した時に起こります。つまりOFFを作れない筋活動が、故障やパフォーマンスの低下につながっていきます。

スイッチを切ることができない筋活動
● 身体的な構造の問題を代償する運動(扁平足、外反母趾、過剰回内など)
● 体幹や骨盤などの位置や姿勢を規定する運動
● 動くべき部位を制限する運動
● 足部骨構造を崩すアイテムの使用

などが挙げられます。

スイッチを切ることができない筋活動をしているランナーの共通点は『踏み足』、『地面を掴む感覚』、『ゆったり、大きく動けない』事です。脚の回転数をあげ接地数を増やし自ら脚を振り下ろす運動+足で地面をとりにいく『踏み足』『地面を掴む感覚』『地面を蹴って』など内力主体の運動は筋活動がずっとONの状態になります。

足部の働きが上手くいっていない人や筋活動がずっとONの状態の感覚は力感が強く、内力(筋力)主体の動きになっていますのでSUPERfeetを使用すると何だか物足りなく足と身体が勝手に動く感じがすると思いますので自動化された感覚に少し慣れる時間が必要な方もいらっしゃいます。もしかするとタイムが遅くなるかもしれません。

人は多様な『代償システム』で構造や運動がうまくいっていなくてもそれを補うために自動的に位置や運動を変化させ調整する機能(無意識)を持っています。そしてこの状態の身体でもハイパフォーマンスが可能です。好タイム、好成績を生む出すこともできます。でもそれは超ハイリスクです。

サブ3、サブ4ではなく時計は一旦置いて私達は地球上で2足で効率的=楽に動くという能力を何百万年もかけて先祖が手にいれてくれています。誰もが平等にもっているとてつもない能力です。まずはそこに立ち返る必要があると思います。