テニスショップADO菅原です。お子様のシューズ購入の時『すぐサイズが大きくなるから』と大きめのサイズを選択されている方が結構いらっしゃいますが….実は親御さんが思う程お子様の足は成長しません。

数ヶ月の間にシューズサイズを変更している場合は足の骨格配列が崩れて縦にも横にも広がってしまっている足になってしまっている可能性がありますので注意が必要です。10年前に比べるとお子様の足を計測しシューズを選んでもらえるショツプが増えましたのでとてもいい事だと思いますが計測方法についてとても大事な事があります。

それは、荷重(立ち上がった状態等体重が乗っかった時)非荷重(イスなど腰掛けて体重が乗っていないとき)両方の足を計測しているかが大変重要です。靴の中で足がどんな感じになっているかというと実は体重がかかったり、空中に足が持ち上がった時には体重がかからない状態と足骨格の動き、大きさは常に変化しています。

写真右;足が地面についている荷重時は土踏まずが下がりかかと周りから前方の指先にかけて足幅が広がっていきます。踵(かかと)から爪先まで幅広くなり形も平らに、長さも伸びます。

写真左;足が浮いている非荷重時は加重がないため踵(かかと)周りの骨格は本来あるべき位置にあり、「足」の細かい骨がしっかりと組み合うことで土踏まずができます。その時、踵(かかと) 周りから爪先までの足幅は細く、長さも短くなっています。

つまり『皆さんそれぞれの本来あるべき正しい足の骨格位置、ねじれ具合は非荷重の時の骨がしっかりと組み合っている時にしかわかりません』

写真右の土踏まずが下がりかかと周りから前方の指先にかけて足幅が広がっていく動きがダメかと言うとこの動き自体は正常な動きなのですが
過剰になってしまう事が問題です。これを『過剰回内』と言います。足の骨格位置、ねじれ具合は個人差があります。特に成長期のお子様の足は関節が動きやすい構造になっていますので大き過ぎる靴、幅が広い靴を履く事により足の骨格配列がグシャッと潰れた足に変形していってしまいます。

配列が崩れている足に対してシューズサイズを合わせるようになりますので長さ、幅とも更に大きいシューズを選びまた配列が崩れる。負のスパイラルに陥ってしまいます。

シューズがキツく感じるのもサイズを大きく、幅を広くした結果かかと周りの関節群が荷重した時に過剰に動きすぎてしまうことで、指先にいたるまで足が大きく広がってしまうためシューズ内で当たってしまっています。

お子様の足が成長し靴のサイズが大きくなる事は親御さんとってうれしい事ですよね。でもお子様の足は皆さんが思うほど成長しないんです。
お子様の『シューズがきつい!』を鵜呑みにせづ数ヶ月の間にシューズがきついと仰る場合は注意しましょう。