テニスショツプADO菅原です。アシックスから2021年S/S NEWモデルが発売されました。『SOLUTION SPEED FF 2』GEL SOLUTIONからですと5代目になります。

まずは、意外と浸透していなくてもったいないですが、アシックスシューズの最大の特徴、強みはプレースタイルに合わせてシューズが選べるようになっています。選べる3つのシューズタイプに分かれていてそれぞれのプレースタイルに必要な機能が最適化されて設計されています。

この話はまた今度詳しく書きます。

『SOLUTION SPEED FF 2』はSPEEDシリーズのフラッグシップモデルになります。使用選手はデミノー、ゴファンなどコートカバーリングに自信のある選手達。

オールコート用


オムニ&クレー用

今回のモデルで最も良かったところは踵部のスポンジ量がGEL SOLUTION時代と同じぐらいに戻った事ですね。これはSOLUTION SPEED FFになってからずっとアシックスの開発にリクエストしていました。コストの問題なのかはわかりませんがSOLUTION SPEED FFになってからスポンジ量が極端に減っていました。こんな所が重要?と思われるかもしれませんが私がシューズを評価するとき最も重視するところです。

写真だとちょっとわかりづらいかもしれませんが。。。。

前モデルSOLUTION SPEED FF↑ ↑ ↑ ↑


NEWモデルSOLUTION SPEED FF 2↑ ↑ ↑ ↑

スポンジ量も含め踵の幅、ヒールカウンターの硬さ+柔軟性、回内、回外運動によるシューズの追従性。足部も踵周りの関節が何より重要なのですが当店でシューズをお買上げ頂くお客様はほぼ100%私が足をカウンセリングさせて頂きスーパーフィートを同時購入頂きます。皆さんそれぞれの本来あるべき正しい足の骨格位置、ねじれ具合を確保しながらシューズをフィッティングしていきますので足部の良好な動きに合わせてシューズが一緒に動いてくれないと困ってしまいます。ですので踵部がしっかりおさまることがとても大切なんです。

後の機能は他モデルで使用してる機能を応用したり、オールコート用シューズのソールはGEL SOLUTION時代に評価が高かったつま先部の先端をフレックスで2分割する機能を復活させた感じです。

次は次回モデルへの要望、改善点についてです。これはグローバルモデルになった事による問題点かもしれませんがフラッグシップモデルのオムニ&クレーモデルのソールが全て同じになってしまっている事です。現在フラッグシップモデルは3モデルSTABILITYモデルのゲルレゾリューション、SPEED &STABILITYのコートFF、そして今回のモデルです。

実はこの3つに使用されてるソール意匠はオムニ専用モデルとして人気だった『オムニテレイン』のソールをそのまま使用しています。オムニテレインが惜しまれつつ廃盤になってしまったためこれを引き継ぐという意味でもSTABILITYモデルのゲルレゾリューションに使用するのは全く問題ありません。商品コンセルプトも一緒ですので。

ただ、商品コンセプトの違うコートFFとSOLUTION SPEED FFにオムニテレインのソールをそのまま使用するのは大変疑問です。オールコートモデルはきちんと3モデルともプレースタイル別のソールを研究しきちんと反映させているのに何故オムニ&クレー用は全く同じソールを採用しているのでしょうか?

特に今回のSOLUTION SPEED FFはスピードモデルになりますのでオムニテレインのソール意匠はストップ性が強すぎると思います。特に女性ダブルスプレーヤーの方にも人気ですので引っかかりが強すぎるのも怪我の危険性があります。開発が難しいのならGEL SOLUTIONで使用していた意匠をそのまま採用してもいいと思います。

海外はハードコートかクレーコートが主流ですので日本独特のサーフェイス事情に開発費をかけるのが難しいのは承知しています。開発できる技術があるのに商品に反映させてないのはもったいない。。。。。

本日はここまでです。まだ続きます。