テニスショップADO菅原です。足の健康に良いと言われている足裏をゴルボールでグリグリしたり、イボイボのついたサンダルなどは足にとってむしろマイナスが多いので注意が必要です。ストレッチなどで伸ばす、マッサージなどで強くほぐす事が無条件に『良い事』と思われがちですが実は違います。特に日本人は痛い=効果があると思ってらっしゃる方が多いと感じます。

足はたくさんの筋肉、腱、靭帯などがあります。

足のマッサージをするという事は足に何かトラブルを抱えている方が多いと思いますのでほとんどの方は足の骨配列が崩れて靭帯なども緩んでしまっている可能性が高いです。つまり骨同士の結束が緩んでしまいすでに伸びてしまっている状態になります。この状態の足に対して伸ばそう、ほぐそうとする行為は余計に足の骨同士が緩んでしまう可能性が高くなります。

そしてもう一つ重要な事が脳にもたらす刺激になります。私達の足裏にはたくさんの感覚受容器があります。足が緩んだという刺激は足が広がったという刺激を脳に送っています。広がった足という情報を脳に送ると言うことが中枢神経や足も含め体全体の衝撃緩衝システムを働かせる事になりますのでその刺激は脳を混乱させ、パフォーマンスを低下しやすくするのです。

パフォーマンステストにおいても、その低下は歴然となります。足から入る刺激一つにも注意が必要です。そして痛いほどの刺激は人間にとって良い刺激ではありません。

人間は正しい動作で自然な動きをしていれば自然治癒で回復するという機能をすでに持っていますので本来の足の機能を改善させることが最も改善への近道になります。