テニスショップADO菅原です。シューズを選ぶ時皆さんはどんな機能を重視しますか?
- 履き心地
- クッション性
- 軽さ
- 足に合っているか
色々ありますが、シューズ、インソールなど特に日本はクッション性重視のアイテムがたくさん販売されていますよね。着地時などの衝撃が足や身体への負担になると言われていますが…本当にそうなのでしょうか?
そもそも『衝撃』とはなんでしょう?内力と外力という言葉は聞いたことありますよね。
*内力は我々の肉体が持つ力=筋肉
*外力は肉体の外の力=重力、床反力、慣性力、位置エネルギー、運動エネルギーetc
衝撃は内力?外力?もちろん外力ですよね。そして衝撃の正体は床反力という外力になります。ではこの床反力をどのように使っているかというと↓↓
椅子から立ちがる動画ですが、この時どうやって立ちがっているかというとお尻で椅子を押して、足で床を押しています。
では皆さん、お尻も押さず、足も押さずに立ちがってみてください……
どうですか立てましたか?ていうかできないです。絶対にできないんです。
人も含め地球で暮らす動物たちは一度身体を地球上にぶつけてそこからもらえる外力を使い動いています。人はこの床反力を効率的に取り込み推進力に変えて2足走歩行を成り立たせています。衝撃=床反力を悪とする世の中ですがこの力がなければ寝転がることも、歩くことも、走ることも、立っていることさえできません。
柔らかくクッションがあり過ぎる靴やインソールは砂浜の上で動いているのと同じです。硬いボールを砂浜の上で弾ませても全く弾みませんよね。逆にアスファルトであれば高く弾みます。そしてボールも柔らかいボールよりも硬いボールの方がより弾みます。床反力を効率的に使えるからです。衝撃緩衝性についても柔らかいものより硬いものの方が緩衝性が高いです。だから世の中にある身体を守るものは全て硬いものですよね。クッションがあり過ぎる靴やインソールは床反力を効率的に使えなくなりますので使わなくてよい内力で身体を支えたり動かさなくてはなりませんので大変疲れますし怪我のリスクも高まる可能性がありますので注意が必要です。
衝撃は悪ではなく、衝撃は味方です!!いかに床反力エネルギーを効率的に取り込むかが大事になります。それだけで私達の身体はとてつもない身体機能を持っています。