テニスショップアド菅原です。半年前に足の親指の骨折でテニスをお休みされていた女性のお客様がテニスを再開されるということで足のカウンセリングとSUPERfeetカスタムインソールを作製させて頂きました。歩く走るサイクルで最後の蹴り出しの際に重要な関節があります。母趾の付け根と母指球(第1中足骨頭)でなす関節を『第1MP関節』といいます。
歩く走る、前に進むという現象は、足部の上を身体重心が通りすぎる現象です。効率的に前に進む起点として足は3つの転がる仕組みロッカー機能があります。
ヒールロッカー→アンクルロッカーと2つのロッカーでつくられた推進力を引き継ぎ足の指の付け根から、地面を蹴り体全体を前方におくりだします。最後の蹴り出しの際に重要なフォアフットロッカー、第1MP関節がスムーズに機能するためには、しっかりアーチが形成しなければなりません。アーチが作られたときのみストレスなく曲がる(背屈)条件付きの可動性を有した関節です。
本日のお客様は重度の偏平足と外反母趾。適正なタイミングアーチをつくることができず、蹴りだすための関節面が大きくズレているために、本来の蹴りだしを行えなくなっています。最初は軽度であっても、一度緩んだ足の結束は歳月と共に崩れが大きくなります。足の骨の結束の崩れは、踵からの骨の動きをどれだけコントロールできるかが重要です。
回内から回外への適正な運動を作り、正常なロッカー機能が働くための環境設定です。適正なタイミングで横足根関節をロックさせ足のアーチ構造を機能的にコントロールできる足部バイオメカニクスに基づいた性能を持つインソールでなれればなりません。