テニスショップADO菅原です。変形性股関節症でお悩みの女性に足のカウンセリング&SUPERfeetカスタムインソールを作製させて頂きました。細かくヒヤリングさせて頂いたところ股関節以外にも踵、膝などにも痛みがあるということで整形外科にも通院されているそうですがなかなか改善されずに痛みがだんだんひどくなってきたという事で私のブログをご覧頂きご来店頂きました。

世の中的に『股関節の可動性』が重要ということで股関節の動きをよくするためのエクササイズやトレーニングなどが多くありますが、股関節の動きは足部の踵の関節と甲の関節とリンクして動いています。扁平足や外反母趾など足部の構造的な問題がある人は股関節などの可動制限が起きている可能性が高いので股関節痛や膝痛を抱えている方は足部にも問題があると言っていいでしょう。つまり痛みが出ている問題は患部にはない可能性を考えなくてはなりません。

整形外科や整骨院での治療の殆どは、患部に対する対処療法です。パーソナルトレーナーについてのトレーニングも筋力で代償しようとする対処療法です。残念ながら根本的な解決になっていません。

本日のお客様は、ご自分でも認識されていらっしゃいますが重度の扁平足でした。でも扁平足は、ただ単に土踏まずが崩れてしまっている状態だと思われがちですが、本当は違います。扁平足の場合、かかと周りの関節群が崩れること(オーバープロネーション(過剰回内))で、本来アーチ状の空間を作るはずの土踏まず部分が著しく低下し、足の裏が平らに近い状態になってしまいます。この足の状態は、たくさんある足の骨同士の結束が緩み軟弱な骨組みとなり、骨格の頑丈さで体重を支えることが出来なくなってしまいます。

さらにシューズの選択についても配列が崩れてしまっている足を『広い足』と思い込み広い靴を履き続けた事で扁平足を加速させている要因になっていました。負のスパイラルです。

この足の状態を考えると膝、股関節などの動きが上手くいかない事は容易に想像できますよね。

『私、小さい頃から扁平足だったんですけど足は速かったんですよ!!』とおしゃっていましたが人は多様な代償システムを持っていますので構造や運動が上手くいかなくてもそれを補うための運動が無意識下でできてしまいます。しかも代償した身体でもとてつもなく速く走れたり、テニスの大会で優勝したりできちゃいます。ただそれは大変リスキーな事です。

シューズを見直して頂き、カスタムインソールと仕事用のシューズにもトリムブラックをフィッティング、日常できるエクササイズもお伝えさせて頂き経過観察をさせて頂きます。お医者様から『このままだと人工股関節の手術しないといけないよ』といわれたそうですがその前に日常、スポーツのシューズを見直しカスタムインソールを使用していただく事で改善される可能性がございますので同じようなお悩みをお持ちの方は一度ご相談いただければと思いますます。

ご相談だけでも全然構いませんよ。