テニスショップADO菅原です。日本ではスポーツ指導の中で姿勢が良いことがパワーマンスが優れていると事とされています。
●上下動するな
●左右に揺れるな
●軸をブラすな
●膝をしっかり曲げて
●前傾姿勢をつくれ
●骨盤はこの角度
●姿勢を良くしろ
テニスでもこのようなワードが指導の現場で良く使われます。

しかし世界のトップ選手は本当にそうなのでしょうか?去年全仏で優勝したイガ・シフィオンテクのリターン時のスプリットステップで考察していきたいと思います。

↑ ↑ ↑ ↑エネルギーを確保するために高い位置で位置エネルギーを増幅させる。そのため骨盤が前傾し背筋が伸びた状態になる。


↑ ↑ ↑ ↑落ちながら落下(運動)エネ ルギー増幅させていく


↑ ↑ ↑ ↑ できるだけ大きな衝撃をも らうための全身での落下運動!着地した瞬間骨盤ニュートラル


↑ ↑ ↑ ↑ 全身を落としきる! 上半身の上から潰すエネルギーと下半身の下から立ち上がる床反力により強烈なエネルギーが保存される。故に骨盤は後傾して背中が丸くなる。骨盤後傾は脚外旋足部回外(アーチができる) 、フォアフットロッカー発動、準備完了!!全身の衝撃緩衝力も使える。

日本のスポーツ指導で良く言われるフェイズは最初の写真のような背筋が伸び、体幹アーチができ、骨盤が前傾している『体幹や骨盤などの位置や姿勢を規定する運動』になります。これは動くべき部位を制限する運動になり、わざわざ『止める』ための筋活動を敷いている大変非効率的な運動になります。

イガ・シフィオンテク選手の動きを見て頂くとわかると思いますが止めてる部位が一つもありません。全身が『動きたがるところは動かして』リラックスしたしなやかな運動、そしてバンバン上下左右に動かして落下して床反力や慣性力など外力を使った運動になります。

背中も伸びたり丸くなったり、骨盤も前傾、ニュートラル、後傾などなどとにかくナチュラルな運動です。日本の指導では骨盤後傾は『腰が落ちている!』『背中が丸い!』『姿勢が悪い!』など言われますがむしろ外力を最も取リ込みさらに脚外旋足部回外(アーチができる) 、フォアフットロッカーなど足部や脚の良好で良質な動きを確保するために一番重要なフェイズです。

良質で良好な運動は形、位置がきまる事が重要ではなく低くなったり、中間があったり、高くなったりずっと動き続けているので動きが担保されている事が最も重要です。そして全ては力学的根拠を明らかにする事です。