テニスショップADO菅原です。私が足部を含む全身の連鎖を評価するとき必ず行う事はラダーハードルになります。連続で飛んでもらい外力をいかに効率的に取り込めているかの評価をします。不整地の下り坂なら尚ベストです。

足部が上手く機能していない人、怪我を繰り返す人は内力主体で筋活動のスイッチが切れない運動を繰り返している事。

ラダーハードルの身体評価をするようになってみえてきた共通点は『踏み足』と『ゆったり、大きく動けない』事です。脚の回転数をあげ接地数を増やしチョチョコ足を動かす。ハードコートでスライドする事がテクニックだと思いあえてスライドさせるフットワーク練習。ストップして動く事が大事だと思い自らストップを仕掛けにいく練習etc

これら全ては自ら脚を振り下ろす運動+足で地面をとりにいく『踏み足』主体の運動になります。つまり内力主体(筋力)の非効率的な運動になります。『踏み足』の人にこのラダーハードルを使い不整地の下り坂で連続で飛んでもらうとまず上手く飛べません。

何故なら不整地は床反力が立ち上がりにくいので外力が少なくエネルギーを使いにくい、下り坂は勝手に前に進ませてしまうという力学的作用が働く。この環境で内力主体の地面をとりにいく『踏み足』の人はとてもじゃやないですどステップが間に合いません。上手く連続で飛ぶためには時間と空間を使いたくさんの外力を取りこまなければいけません。位置エネルギー、落下エネルギー、床反力、慣性力などを使うために必要なのが『ゆったり、大きく動く』事です。

タ〜ンと上に飛んで位置エネルギーを確保(高さ)→重力に任せて落下していく→全身で落下しきるまで待つ→上質な床反力が立ち上がりタタンとリカバリーステップが勝手に発生する。人も備わっている脚が交互に動くというリズム運動『リカバリーステップ』伝家の宝刀『タンタタン』

世界の超一流アスリート達の共通点は圧倒的な外力主体の運動と時間と空間を使いゆったり大きく動く事です。ゆったり大きく動けば強く、速く、細かく自由自在に動けます。踏むと落下するは全く違うので恐れずに接地数を減らし時間と空間を使おう!!