テニスショップADO菅原です。お店で張り替えをお願いする時『ガットの張り替えお願いします』『ストリングの張り替えお願いします』どっちを使いますか?おそらく前者の方が多いのではないでしょうか?私も学生時代からガットと言いストリングと言う言葉を知ったのはこの仕事をはじめてからでした。

そもそも『ガット(GUT)』の語源は「腸」つまりナチュラルになります。昔は羊の腸を使用していましたのでナチュラルではなくシープと言っていましたが、牛の腸を使用する事になりその後ナチュラルと呼ばれるようになりました。木製ラケットの時代からテニスをされてらっしゃる方は今でもシープと言う方もいらっしゃいます。

ただナチュラルは牛の腸を主原料とした天然素材のためコストもかかり湿気等に弱いということもあり、安価で加工しやすい人工素材のナイロンガットが登場しました。このナイロン素材でつくられたものをストリング(Stfing)と言います。ストリングは「ひも、糸」と言う意味です。ですのでナイロンやポリエステル系で作られている糸は全てストリングと言うことになります。

日本ではガットという言葉が非常に定着していますのでストリングとはあまりいいませんよね。海外では逆でガットは言わずストリングと言うのが一般的のようです。

まあガットでもストリングでも言いやすい方でいいんじゃないでしょうか。