THE ONLI ONE 至福の打球感

SNAUWAERT HISTORY

伝統的でありながら、最も新しいブランドそれが『スノワート』

「スノワート」。その名は、人によっては懐かしく響き、また別の人にとってはまったく新しい出会いでもある。1928年創業の、ベルギーの、いやヨーロッパを代表するブランドである。『スノワート』は、1970~80年代にかけて世界で40%のシエアを誇り、年間で300万本ものセールスを記録したラケットメーカーの老舗である。ロッド・レーバー、ジョン・マッケンロー、ビタス・ゲルライティス、マルチナ・ナブラチロワといったトッププレーヤーが使用し、通算では実に66回ものグランドスラム・タイトルを獲得した『リスペクト・ブランド』である。しかし、時代とともにラケットの素材がウッドからカーボンへと移り行く中『スノワート』はいったん、その歴史の幕を閉じる事になる。

ベルギーは古くから加工貿易で国の発展を支えてきた『モノ作りの国』である。そして、モノ作りにこだわりを持って臨む手練の職人たちちが『スノワート』のラケットに魂を込めてきた。2016年。実に25年という空白の時を経て、『スノワート』は復活した。時代が再びモノ作りの大切に気づいた時、ベルギーの人々は彼らのほこりである『スノワート』の復興に最大限の情熱を注ぎ、キム・クリスターをはじめとした多くの元トッププレーヤーや投資家が携わった。ヨーロッパならではの歴史の奥深さ、そして柔軟性という二面性。伝統的でありながら、最も新しいブランド、それが『スノワート』である。

SNAUWAERT CONCEPT

追い求めたのは「スイートスポットを外した時にこそ仕事をするフレーム」

テニスは、相手を走らせて、「いかにスイートスポットで当たるのを困難にさせるか」というスポーツ。一般的にはスイートスポットの広さが大事と言われるが、しかし実際のプレーを顧みると、スイートスポットで捕られる確率は上級者でも50%ほど。となると、実は大切なのは、スイートスポットを外して捕らえたときに、いかに精度の高いショットが打てるかということになる。本質を追求する『スノワート』のこだわりは『スイートスポットを外したときに仕事をするフレーム』作りに込められている。『スノワート』では、ラケットの開発チームに、イタリア人建築工学者で、耐震設計を専門としているドクタークラスのスタッフを加えている。日本と並び地震大国と言えるイタリア。スイートスポットを外した時の衝撃や振動に対する解決策は、「地震で倒壊しない柱作り」というテーマから導きだされた。そして生み出されたのが『スノワート』ならではの、フレームのどこを切っても全て異なる断面形状のフレームだ。

ラケットのフレームには実は10~15か所ほどの『しなる』ポイントがある。『スノワート』は、そのポイントごとの適切な『しなり』を追求し、素材となる高品質な日本製カーボンのレイアップ(繊維の縦と横の重ね)の角度を決め、そしてフレームの断面形状を変えている。それは例えるならば市販車に対するF1マシンほどのクオリティーの違い。そうして得られた高い面安定性は、ボールとの接触時間が長く、吸い付くような心地よい打球感をもたらし、またテニスエルボーなど故障の抑制にも寄与する。

あらゆるタイプのプレイスタイルとスキルレベルに適合するシンプルな製品ライン。
各ラケットには、特定のニーズに対応するための特定の技術コンテンツがあります。
最高のパフォーマンスを提供するために、ラケットの4つの主要な機能に取り組みました。

フレームの動的挙動


ラケットの性能は、まずフレームの動的挙動に依存し、主にフレームの形状と断面設計によって定義されます。全体的なフレーム剛性(RA)の従来の測定では、打撃時にフレームがどのように反応するかを理解するのに十分な情報が得られません。ボール。代わりに、フレーム剛性曲線は実際のフレーム動作を示します。2つの特定のフレーム形状とバイオニックXセクションデザインの採用により、Snauwaertは特定の剛性曲線を最適化して各特定のプレイスタイルに適合させることができます。(値が大きいほど、局所剛性が高くなります)コントロールまたはパワーのいずれかを強化するための2種類のフレームフレックスカーブ

フレーム形状

コントロールとパワーを強化する2つの異なる形状

制御楕円
すべてのGRINTAで使用されますスノワートによって再設計された従来の丸い頭の形状で、3/9の領域が拡大され、中央のクロスストリングが長くなっています。 フラットショットとスピンショットに最適なインパクトを与えるためのより広いエリア、オフセンターヒットでもより良いコントロール。
パワーペンタゴン
パワーペンタゴンすべてのVITASで使用 スノワート特有の形状で、上半分と3/9時にストリングベッド領域が拡大され、中央のクロスストリングと横方向のメインストリングが長くなっています。より広いスイートスポットエリアフラットショットとスピンショットでより強力に。

SNAUWAERTECH BIONIC x-section
骨のようなデザインを採用し、フレームの局所荷重に応じて正確に成形され、常にフレームの凸面側に突き出ており、曲げやねじりの力に対してより高い耐性を提供します。フレームヘッドでは、セクションのかさばる部分がストリングベッドエリアに面しており、特に3/9時に、横方向の剛性が高まり、ボールのコントロールが向上します。フレックスポイント(5/7時)では、セクションは対称であり、ねじれに対する抵抗力が高くなっています。GRINTAフレームとVITASフレームはどちらもBIONICx -sectionを備えています。


SNAUWAERTECH SQUARED GROMMETS(SSG)
テニスはエネルギーゲームです。フレームが弦の動きを制限している場合、ボールに当たって生成されたエネルギーの一部がフレームによってフレームの振動に吸収され、ボールの速度とスピンが低下します。SSGはグロメットバレルの内部キャビティに独自の正方形で先細りの形状を持ち、特に対角線で360°の弦の自由度を最大化するように設計されています。既存の一次元拡張穴とは異なり、特定のストリングに使用される正方形の形状は、直径が正方形の辺の長さに等しい丸い穴の1つと比較して、穴の対角線に沿ったストリングの動きを最大化します。四角いグロメットは、GRINTAフレームでは3/9で制御を強化し、VITASフレームでは6/12でパワーを強化するために使用されています。

SNAUWAERT SHAPE

スピン系の『GRINTA(グリンタ)』とパワー系の『VITAS(ビタス)』
スノワートのラケットには大きく分けて2つのシェイプがある。一つは、スピン系の『GRINTA(グリンタ)』。もう一つはパワー系の『VITAS(ビタス)』。どちらにも共通するのは高い安定性で、インパクト時フェイスにボールが「乗っている」時間が長い。特にスピンに関しては、従来の「こすり上げる」だけのインパクトでは空気抵抗のため打球は失速してしまうが、「グリンタ」ではボールを『押して回転をかける』ため、スピードが落ちずに、バウンド後、より高く弾み、伸びるスピンとなる。また両モデルとも、フェイスを正面からみた時に、横幅が少し広くなっているのは『スノワート』ならではの個性。これは、面の上でボールを滑らせるように捕らえるスライスで大きな大きな効果を発揮する。今後のテニスのプレースタイルのトレンドとして、スライスやボレーといったショットがより重要性を増してくると考えられる。つまり『横方向のスイートスポットを外した時に仕事をするフレーム』であることが重要となる。『スノワート』ならば、横幅が広い分、ボールとの接触時間が長くなるため、よりしっかりとスライス回転がかけられる。また、『VITAS(ビタス)』の独特なペンタゴンフェイスは、スイートスポット自体が少し上寄りに設定されている。ストリングの縦糸はボールを飛ばす役目を担っており、パワー系の『VITAS(ビタス)』はその特性をまさに体現しているのだ。

GRINTA(グリンタ)


スノワートのグロメットで特徴的なのがSGT(スカーレット・グロメット・テクノロジー)。フレーム内側は直径が大きく、外側は直径が小さな円錐状となっており、ストリングの長さを最大限に生かす。グリンタの各モデルではフレームの3時と9時部分にSGTを搭載し横糸で効果を発揮。ホールド感やスピン性能を高めている。※ツアーモデルは搭載なし。

VITAS(ビタス)


ビタス100と105の各モデルはフレームの12時と6時部分にSGTを搭載。縦糸で効果を発揮し、パワフルな打球でプレーヤーを力強くサポートする。なお、ビタス105と105ライトのストリングパターン16×19では3時と9時部分にSGTを搭載し、個々のモデルの特徴に合わせて最適化を図っている。

テニスライフやプレースタイルに応じて選べる19機種をラインアップ

SNAUWAERT TYPE

目的別に『スノワート』のラケットは大きく4つのタイプに分かれる。『グリンタ98』は【アタック】『グリンタ100』は【オールコート】『ビタス100&105』は【ベースライン】『ビタス110&115』は【レジャー】。自身のテニスライフやプレースタイルに応じて、よき相棒となる1本がきっとみつかるはずだ。またモデルによっては、同一モデルで2つの異なるウエイト『スタンダード』と『ライト』、2つの異なるストリングパターンを揃えているのも、プレーヤー本位の『スノワート』ならでは。一般的には、ウエイトを軽くするとバランスはトップヘビーになる傾向がある。しかし『スノワート』の場合、同一モデルならばウエイトが変わってももスイングウエイトは変わらない。つまり、打球感やスイング時のバランス感覚が気に入れば、好みに応じた重さを選択可能だ。一方ストリングパターンは、『16×19』『16×18』というオーソドックスなパターンのほか、縦糸または横糸を粗くして、より柔らかさやスピンのかけやすさを上げたパターンをライアンナップしている。またストリングの可動範囲を最大限に生かす『スカーレットグロメット』を、スピン系の『グリンタ』にはフレームの3時と9時、パワー系の『ビタス』は12時と6時の位置に配置、各モデルの特性をいかんなく発揮させる。なお、同じ『ビタス』でも新しい『110&115』では3時と9時の位置に『スカーレットグロット』を配置。これにより、いわゆる“厚ラケ”でありながらインパクト時のボールのホールド時間が長くなり、イメージどうりのスピンがかけられるようになった。

あなたのプレースタイルに合うのはどのスノワート?
攻撃型:コートの中から攻撃的な高弾道のボールを放つ
オールラウンダー:パワー、コントロール、スピンをバランスよく駆使
ベースライン中心:ベースラインにおいてより多くのスピンとパワーを駆使し、守りと攻撃を両立
レジャー型:操作性の良さ、パワー、快適性、フィーリングのバランスを重視